定量調査


  【目次】

  1.はじめに
  2.定量調査の流れ
  3.調査の企画・設計
  4.実 査
  5.集 計
  6.分 析
  7.レポート
  8.定量調査の今後の取組みについて

 

1.はじめに

■ マーケティングリサーチは、『マーケティング意志決定をサポートするために行われる市場情報の収集・分析』と定義することができます(※1)。そこで収集されるデータは、消費者ニーズ、消費者の生活パターンないしユーザーの経営戦略、競争状況、製品の消費者による評価など多岐にわたります。したがってMDRでは、正しい調査・分析の知識はもちろんのこと、最新のマーケティング理論、市場公表データ、分析手法などにも常に注目していくことが重要であると考えています。クライアントの皆様の高い要求にこたえるべく、社員一同日々研鑽につとめています。

 

2.定量調査の流れ

■ MDRの定量調査は、基本的に次のような流れで作業を進めています。
  

 

3.調査の企画・設計

■ 定量・定性にかぎらず、調査はまず調査課題をしっかり把握することから始まります。当然のことながら、しっかりと調査課題を捉えておかなくては、クライアントの皆様に満足していただける調査はできるはずがないからです。そのためMDRでは、常にクライアントの皆様の立場にたって考え、課題を最大限理解するように努めています。
  また、クライアントの皆様がマーケティング・マネジメントを有効かつ効率的に展開できることを主眼とし、調査方法、サンプリング、質問項目、分析手法など、調査課題解決のための方策を積極的に提案させていただいています。MDRでは「調査の企画・設計」を調査成功のためのもっとも重要なパートと考え、担当者のみならず他の社員もまじえ企画・設計を行っています。

 

4.実 査

■ MDRではクライアントの皆様の幅広く多様なニーズにお応えするために、あらゆる種類の調査方法が正しく確実にできることを目指しています。質の高いデータを迅速に収集するために、常に経験豊かな調査員を派遣できる体制づくりを心がけています。

よく使っている調査方法
調査方法の特徴など
■ 訪問面接調査  調査員の質が高い場合、他の方法よりも信頼度の高い調査ができる。あまり長時間の調査はできない。回収率が高い。費用が高い。
■ 訪問留置調査  訪問面接調査よりも長い調査ができる。回収率が高い。費用が比較的高い。
■ 郵送調査  広い地域でも調査ができる。調査期間が長い。回収率がそれほど高くない。費用が比較的安い。
■ セントラル・ロケーション・テスト  素材の自由度が高い。比較的長い調査ができる。調査期間が短い。費用が比較的安い。
■ イン・ホール・テスト  素材の自由度が高い。比較的長い調査ができる。調査期間が短い。費用が比較的安い。
■ 電話調査  長い調査ができない。調査期間が短い。回収率が比較的高い。費用が比較的安い。
■ 街頭調査  長い調査ができない。対象者の選定が容易。費用が安い。
■ インターネット調査、携帯電話調査  代表性がない。調査期間が短い。費用がかなり安い。
  その他  

 

5.集 計

■ ドッグイヤーなどと言われるほど変化の速い社会環境にあって、MDRでは常に最新の集計・分析環境を作ることを目指しています。そうすることにより、いかなる大量データをも迅速にハンドリングすることができるからです。これは現在注目されているデータマイニングの考え方とも合致したものであると考えています。これからもクライアントの皆様の多様な要求にフレキシブルに対応していきます。

 

6.分 析

■ 多様な要因が複雑にからみあっているような場合、単純集計やクロス集計だけではその複雑な関係をうまく表現しきれないことがあります。そのようなとき、多変量解析といわれる統計手法群が大きな手助けとなります。MDRでは次のような分析手法をよく使っています。
  また、MDRでは最新の統計手法がいつでも正しく使えるようにとの考えから、統計学のフロンティアに常に注目しています。

分析手法
説明と適用例
■重回帰分析 ■2つ以上の説明項を使って1つの被説明項を予測、説明します。
  • 新規出店店舗の売上高予測
  • 新製品売上高予測
  • 広告効果の要因説明
  • 顧客満足の要因説明 etc.
■分散分析 ■主に実験データで3グループ以上での平均差を検定します。
  • 飲料等味覚の実験
  • 店舗内陳列の実験
  • 広告効果の実験
  • パッケージデザインの実験 etc.
■判別分析 ■2群以上の判別をいくつかの説明項で説明できるような線形方程式を作ります。
  • 購入意向の判別
  • 優良顧客の判別
  • 営業成績の判別
  • 製品所有の判別 etc.
■主成分分析 ■多様な情報を少数で無相関な特性値に圧縮・要約します。
  • ブランドイメージ調査
  • 企業のイメージ調査 etc.
■因子分析 ■多様な情報から少数の共通性を見いだします。
  • ブランドイメージ調査
  • 新製品の属性調査
  • 顧客満足構造調査
  • ブランドポジショニング etc.
■クラスター分析 ■各サンプルが持つ情報からサンプルを任意のグループに分けます。
  • 顧客のセグメンテーション
  • ブランドの分類
  • イメージワードの分類 etc.
■MDS ■類似関係、距離関係、順序関係などの関係から分析対象を多次元空間に配置します。
  • ブランドマッピング
  • 製品と消費者のマッピング etc.
■数量化TUVW ■カテゴリデータに関して重回帰、判別、主成分などの分析をします。
  • 新規出店店舗の売上高予測
  • 優良顧客の判別
  • 消費者のセグメンテーション
  • 製品のポジショニング etc.
■コンジョイント分析 ■ある製品の属性が選好順位に与える影響の強さを分析します。
  • 新製品のコンセプト開発
  • 新製品の価格設定
  • 各属性の価格評価 etc.
■共分散構造分析 ■測定変数のみならず潜在変数も含めて因果関係を探ります。
  • 顧客満足構造の分析
  • 人事評価への満足構造の分析
  • セールスマン評価の分析 etc.
■データマイニング手法
(デシジョンツリー・ニューラルネットワーク・MBR etc.)
■一見何の因果関係もない膨大な量のデータから規則性、法則性を発見します。
  • 各種POSデータの分析
  • バスケット分析
  • DMのレスポンス率分析
  • 財務データ分析 etc.

 

7.レポート

■ MDRでは、最新のDTPシステムを用いてデータを効果的にビジュアライズしています。クライアントの皆様のいかなるご要望にもおこたえできる体制を常に整えております。
  「全体の流れを容易に把握できる」「ポイントがわかりやすい」「結果を実務に即座に利用できる」、そのような分析レポートをいつも心がけています。

 

8.定量調査の今後の取組みについて

■ 現在、インターネット調査が、その迅速性、経済性などから非常に注目されています。しかしながらインターネット調査には、既存の伝統的調査法にはない利点があるのと同時に、多くの問題点があることも指摘されています。その中でもっとも大きな問題は「母集団をインターネットユーザとすると代表性はどうなるのか」ということです。代表性の問題については早くから指摘されていたものの、日本のインターネット調査が伝統的調査会社よりもITを背景とした異業種からの参入の方が先行したという事情もあり、未処理のまま進んできた背景があります。したがって、「インターネット調査がマーケティング・リサーチの中の一方法論として安心して使えるようになる」ことが、社会的に求められていると言えます。
  MDRでは、通常のインターネット調査に加え、携帯電話による調査も行っております。これにより比較的安価に即時的にデータを収集することができますので、今後は積極的に自主調査を行い結果を随時研究会やサイト上、広報誌等で公表していきたいと考えています。今後のMDRの定量調査にご期待下さい。

 

(※1)『上原征彦「マーケティング戦略論」有斐閣,1999年,95〜98ページ。』を参考にしています。

 


Copyright (C) 2000 MDR All rights reserved.